ー第一回臨床肛門病研究会学術集会に際してー
肛門疾患に興味のある方が自由に参加できる全国規模の研究会、臨床肛門病研究会の第一回目の学術集会が、いよいよ開催されることとなりました。
本研究会は1 もしくは2題のテーマについて密度の濃い討議、検討を行うことを目的としていますが、今回は初回でもあり、「痔核の治療」という大きなテーマを主題として多数の方々に、ご参加いただこうということになりました。
痔核に対する根治的治療は結紮切除術が基本であることは変わりませんが、PPH やALTA に代表される新しい治療法の登場により、近年、特に多様化が進んでいます。
一方、患者側からは、短期間で低侵襲かつ完治できる治療へのニーズがあり、そのため肛門疾患を扱う医師は、各自の診療体制に応じて複数の治療法の中から患者の多様なニーズにあった治療法を選択して適用する必要に迫られています。
今回、痔核の治療ということで演題を募集しましたところ、LE に関連して8 題、PPH関連4 題、ALTA 関連12 題、その他の治療6 題の発表演題が集まりました。
各治療法を比較して優劣をつけることは困難ですが、痔核の程度や種類、患者のニーズ、診療スタイルなどに応じた治療法の選択や実際の実施手技について、大いに議論を深めたいところです。
会員諸氏の活発な発表、討論が 、行われることを期待致します。
なお第一回ということで進行上、不慣れな点で迷惑をおかけすることも多々あろうかと存じますが、初回に免じまして、ご容赦の程、よろしく、お願い致します。
第一回臨床肛門病研究会当番世話人
岩垂 純一
第一回臨床肛門病研究会プログラム委員
浅野道雄
栗原浩幸
斎藤 徹
鮫島隆志
辻 順行
松尾恵五
山名哲郎
(アイウエオ順)
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